2015年9月21日月曜日

IBM Cloud OpenStack Servicesを使ってみる

IBMがOpenStackを構築・運用してくれるIBM Cloud OpenStack Services(通称ICOS)を使ってみた。

通常、OpenStackを自分で実装しようとすると、相当高度なスキルを要求される。
しかしICOSはOpenStackの構築と運用をIBMが24x365体制で行ってくれるので、利用者は手軽に最新のクラウド技術にアクセスすることができる。

ICOSはオーダーから72時間以内に構築が完了し、思い立ったら直ぐに利用できるのも素晴らしい。月単位で契約できるので、やめたくなったら直ぐにやめられる。
しかも世界20箇所以上のIBM SoftLayerデータセンターを利用できるので、グローバルに展開する企業にとって、非常に使いやすいサービスになっていると言えるだろう。

ICOSのデモ環境を特別に利用する機会があったので、 その一部始終を記録しようと思う。

1.VPNのセットアップ

ICOSはInternetからVPN経由でアクセスするように構成されているので、まずはOpenVPNをPC上にインストールする必要がある。手順は下記URLに記載されているので参照してほしい。

http://open.ibmcloud.com/documentation/gettingstarted.html#connecting-to-the-ibm-cloud-openstack-services-environment


2.ICOSへのログイン

ICOSの管理者から与えられた証明書とユーザーID/パスワードを使って環境にアクセスする。




PC上に保存しておいたVirtualBoxイメージ(形式:VMDK)をアップロードしてみた。
イメージサイズは0.98GB(約1GB)



 WiFiで自宅のInternetからアクセスしているのでいまいちスピードが出ない。6.5Mbps程度か。
想定時間は 0.98GB x 1024 x 8 / 6.5 = 約20分
コーヒーでも飲んで待つとしよう。



数十分待って、ようやくイメージの登録(アップロード)が完了した。
形式は元と同じVMDKとなっている。
ICOSはKVMで稼動するので、このままプロビジョニングできるのだろうか?



起動ボタンを押してみた。



インスタンス名を入力して「起動」を押したら、ネットワーキングタブが表示されて先へ進まない。
接続するネットワークを1つ選択して再度「起動」を押してみる。


ステータスは「アクティブ」になっているので起動が成功したのか?



インスタンス名をクリックしてみる。



コンソールを開いてみる。



証明書の発行元が不明で先へ進めない。
青い色のところにある「 コンソールのみを表示する場合は、ここをクリックしてください。」を押してみる。



「例外を追加」ボタンが出てきた。これをクリックすると下の画面が出てくるので、「セキュリティ例外を承認(c)」を押す。


なんと、CentOSが作動しているではないか!?
VMDK形式なのになぜKVMで稼動?


もう一度イメージ一覧に戻り、イメージの編集を選んでみた。
ここで形式をVMDKからQCOW2に変更してみようと思う。
QCOW2KVMのイメージ形式である。


数秒でイメージの更新が完了した。
一覧から形式を見ると、確かに「QCOW2」に変わっている。



OpenStackは非常に柔軟にイメージ形式を取り扱うことができるようだ。






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