2016年3月9日水曜日

OpenStack用Windows Server 2012イメージを作成する(1)

ステップ1では、中継用Ubuntu KVM環境を用意します。以下の手順に従ってKVMが作動し、リモートPCからGUIにアクセスできるようにしましょう。

ステップ2でISOイメージからOpenStack用イメージを作成していきます。

インスタンスを用意する

OpenStack環境上にUbuntu 14のインスタンスを作成します。
KVMも入れるのでメモリサイズが大きいフレーバを使用します。
筆者はm1.largeで作成しました。4コア、8GBメモリです。

インスタンスを作成したらとりあえずパッケージを最新化します。
  • sudo apt-get update

GUIをインストールする


デスクトップマネージャのxfceをインストールします。

  • sudo apt-get install xfce4
  • echo xfce4-session >~/.xsession
Ubuntu-desktopだとxrdpをサポートしないのでxfceが良いです。

リモートデスクトップサーバをインストールする


xrdpをインストールします。
  • sudo apt-get install xrdp


日本語キーボード対応設定を行う

 xfce4デスクトップは標準だとUSキーボード配列になっているので、日本語キーボードに変更します。

  • cd /tmp
  • wget http://w.vmeta.jp/temp/km-0411.ini
  • cd /etc/xrdp
  • sudo cp /tmp/km-0411.ini .
  • sudo ln -s km-0411.ini km-e0200411.ini
  • sudo ln -s km-0411.ini km-e0010411.ini
  • sudo /etc/init.d/xrdp restart

リブート

  • reboot

接続する


筆者の環境はWindows8.1なのでストアから「リモートデスクトップ」をダウンロードして実行しました。

インスタンスに付与したFloating IPを指定して接続ボタンを押すと、しばらくしてGUIのログイン画面が表示されます。

KVMを導入する

Linuxのハイパーバイザの一つ、KVMを導入します。
この記事を参考にしました。
http://symfoware.blog68.fc2.com/blog-entry-1398.html

モジュールを導入するだけで利用可能になります。
  • sudo apt-get install kvm virt-manager libvirt-bin bridge-utils
次のコマンドを実行するとKVMの管理コンソールが起動します。
  • virt-manager


X-Windowサーバを使う方法もあります

リモートデスクトップを使う方法を解説しましたが、この方式はUbuntuのGUIが全画面でアクセスできて、Ubuntuのデスクトップ環境をそっくり再現するには良い方法だと思います。

ただ、RDP用にSecurity Groupを設定したり、Firewallに穴を開ける必要があり、セキュリティ的にどうかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで代替策として、X-WIndowサーバとSSHによるX11転送という方法を解説します。

こちらの記事を参考にしました。
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~epnetfan/tebiki/server-login/xming.html

XmingというフリーのWindows向けX-Windowサーバです。
Xming-fontも導入しましょう。

SSHソフトはバンドルされていますが、導入しないオプションも提供されています。
その場合は外部のSSHソフト(Puttyなど)を指定します。

筆者もPuttyを使っているので、記事と同じ手順でうまくいきました。
PuttyのSetting画面でX11転送機能を有効にして接続しログインします。
そのコンソールから実行したGUI対応コマンドはすべてWindows上にウィンドウが現れます。
試しにxeyesとか、xfce4-terminalとか、実行してみてください。

※xfce4-terminalはUbuntu上に別途インストールする必要があります。
  • sudo apt-get install xfce4-terminal 



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